柳澤 武 | 2016年入社
※所属、役職は取材当時
自動車関係の部品を製造しているお客様に、塗料を販売しています。特に多く取り扱っているのが自動車のドア下の部品やタイヤまわりの部品、ホイールキャップなどの樹脂製品を塗装するための塗料です。自分が扱った塗料が自動車の外装部品に使用され、それを実際に街で目にした時はうれしくなります。また、自分が提案した内容をお客様や塗料メーカーの方に評価していただき、提案通りに仕事が進められた時もやりがいを感じます。
私がシナノアに入社した一番の理由は、この会社で働く人たちの人柄に惹かれたからです。また、学生時代に学んだ化学の知識を少なからず活かせることにも魅力を感じました。この仕事をする上で私が心がけているのは、社外・社内のどちらにも納得してもらえるような業務の進め方をすることです。お客様の要望に100%対応しようとしても、仕入先メーカーの意向に合わないことがあり、反対にメーカーの要望を100%優先しても、お客様には受け入れていただけません。双方の納得を得るためには、お互いの要望の落としどころを意識し、最大の利益が出る方法を考えることが必要です。自分でストーリーを考え、それに沿って物事を進めることが重要だと思っています。
苦労した経験として思い出されるのは、新車種の立ち上げの際に思うような日程で計画を進められなかったことです。色調整の依頼や不具合対応などは急な対応が求められるため、できる限り先の予定を明確にしながらスケジューリングを行いました。私が併せて意識したのは、今までの経緯をまとめた資料を用意することです。その結果、塗料メーカーの対応がスムーズになり、お客様からも安心して依頼をいただけるようになりました。難しい状況を乗り越えたことによってお客様とメーカーの双方から信用を得ることができ、私の発言の聞き入れられ方も大きく変わりました。またその結果、考えをロジカルに伝えられるようになるなど、自分自身の成長を実感しています。
今後の目標は、新しい技術や方法を柔軟に取り入れながら、今までの仕事の流れを変えていくことです。刻一刻と変化する需要を正確につかみ、世の中の流れに乗り遅れないようにしていきたいと思います。
私の話の切り出し方が原因で、お客様にマイナスのイメージを与えてしまったことがありました。
自分ではそのつもりがなくても、相手には違った受け取られ方をすることがあります。
どんな場面でも、「相手への伝わり方」を意識して会話することが大切だと学びました。